第162回:リハシリーズ 最終回「健康寿命を伸ばして活き活きと」 |
(水島協同病院リハビリテーション科主任 滝川章子) |
WHO2014年版世界保健統計では、日本の平均寿命は女性87歳(1位)、男性80歳(8位)、国民全体の平均寿命は84歳(1位)と世界最長寿国です。でも、最近は寿命ではなく、『健康寿命』が話題になっているのをご存知でしょうか? 健康寿命とは「介護を受けたり寝たきりになったりせずに、自立した日常生活を送ることのできる期間」です。寿命から健康寿命を引いた年数は「介護もしくは介助を受けて生活する期間」となります。 2010年の日本人の健康寿命は、女性が73.62歳、男性が70.42歳です。2010年の平均寿命が女性86.30歳、男性79.55歳なので、その差は女性12.68歳、男性9.13歳。この年数を「介護もしくは介助を受けて生活」しているのです。 健康寿命を延ばすポイントは、@栄養と食生活、A運動による身体能力と基礎体力の充実、B脳の活性とこころの安定と言われています。近年、トクホ食品.サプリメント.フィットネス.脳トレなど、健康に関する多くの商品開発や活動が盛んで、国民の健康寿命への関心が高いことを示しています。 このコーナーでも、皆さんの健康寿命を延ばす一助になればと、様々な運動を紹介してきました。 自分だけでは三日坊主になりがちです。是非ご家族や近所の方.ご友人と声を掛け合って、みんなで楽しみながら運動してくださいね。皆様の健康で生き生きとした生活をお祈りしています。 具体的に指導して欲しい、違う体操をやってみたいなどの希望があれば、いつでもお声掛けください。 |